月のきれいな晩に
「月がきれいだよ。」

昨晩友人から届いたメールに誘われて外に出てみると
ちょうどたなびいてきた雲に覆われて その切れ目から
僅かに月光が射していました。

「月淡烟沈」・・・「月淡く烟に沈む」

ちょうど今、書道で書いている文字です。

この書に向かっている自分は、深山の庵の中。
開け放した戸の向こうからは、しきりに秋の虫の
声が聴こえている。

しばらく立って眺めていると やがて雲から顔を出した
お月さんは、 それはもう眩しいほどで、淡い月では
なかったけれど・・・。

そういえば

奈良東大寺のお水取りの日の夜に見た月を思い出しました。

3月の初旬。
修二会の行が終わって、もう夜中の2時近い頃でしょうか。
二月堂を後にして、凍てついた人気のない境内を歩いて帰る時、
ふと見上げた南大門の空に、輝くばかりの月を見たのでした。

冴えた空気の中に浮かぶ月と南大門。
月を見上げている自分という全存在を
鮮明に感じることができた瞬間。

奈良で暮らした4年という時間の中で
私のなかに刻み込まれている風景の一つです。

月は色々な記憶を私に残して沈んでゆく。

今は、コンクリートの合間から見上げる月だけれど
ほら、こんなに美しい。
そのことが無性に嬉しかった晩なのでした。




 
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ギャラリーオープンの前の日は
明日は、着付け教室の最終回。
それに備えて今日は朝から大掃除です。


自宅をギャラリーにしていますので
お客さまには、玄関で靴を脱いで戴き
ご用意しているスリッパをお履気戴いて
います。
中には滑って危ないからとスリッパを
履かない方もいらっしゃるので、
ギャラリーオープンがある時は
念入りにお掃除しておきませんと。。。

特に明日は、着付け教室ですから足袋
ですね〜。

足袋は白さが命ですから。

床が汚れていると足袋が黒くなって
しまいます。

私の母は、その昔、東京を横断して
お茶のお稽古に通っておりましたが、
東京を一日着物で歩くと足袋が真っ黒に
なるとよく申しておりました。

そこまではいかなくとも皆さんの足袋が
汚れてしまったら申し訳ありませんので
特に着付け教室の前日は念入りに掃除し
ます。

わが家には、掃除機がありませんので
掃除の基本は箒と雑巾がけです。

この家に引っ越してくる時、掃除機は
邪魔で場所を取るからやめようと前から
決めていましたが、正解でした。




昔ながらの掃除スタイルかと思いますが
これがなかなか良い運動になるのです。
もしかすると毎日雑巾がけすれば、
ジムなぞに行かなくても良いのでは・・
と思ったりします。

私たちのおばあちゃん世代が足腰丈夫
なのも昔ながらの生活スタイルに
裏打ちされているのかもしれません。

着物を着て雑巾がけをしたり
和室に布団を敷いて寝たり。
押し入れから布団の上げ下ろしを毎日
するわけですから、自然と筋力維持に
なっているのではないでしょうか。

今日あたりは、蒸し暑いながらも
猛暑ではないので、そう汗をかくことも
なく楽なお掃除タイムでしたから、つい
調子に乗っておトイレとお風呂掃除も
やってしまいました。

最後の〆は、花を活けること。

今朝、霊園の花壇に水遣りに行った時に
数本戴いてきました。

紫式部が入るともう秋の風情ですね。

トラノオも自生しているものなので
花屋で売っているように栄養過多で
ないところが良い感じです。

明日は、小林真理さんのDMも
出来上がってくる予定です。

ああ、楽しみ。
いよいよ・・・です。

お教室に来て下さる方にはお渡しできる
ので良かったです。

また、明日の様子はこちらでご紹介
しますのでお楽しみに。


| gallerykai | くらし | 15:23 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
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母との休日
連休の最終日。
母を連れて幕張のホテルに食事に
行きました。






1階の和食で昼食を済ませた後、
最上階のカフェへ。
ここからは東京湾を臨むことが
できます。

車椅子生活の長い母にとって約2年ぶり
の外食でした。
海を見たのは一体いつだったのか
思い出せないくらい昔。

母と海。
私が子供だった頃、海水浴に行っても
母はもっぱらパラソルの下。
水着姿を見たこともなくきっとあの
強烈な日差しが苦手だったに
違いありません。

その母の口から初めて海を前にして
「海はいいね。」という言葉を聴いた
ような気がします。

7月に入って通いのリハビリも
始めました。

86歳になり、ますます高くなってゆく
ハードルを越えようと半歩を踏み出し
た。

人は幾つになっても新しいことを
始められる。

折れそうで折れない。
柳のように。

次回は海を眺めながらパンケーキを
食べに行こう。




| gallerykai | くらし | 15:29 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
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模様替え
先日着付け教室をするというので、
家具の配置を変えたことに便乗し、
食卓の向きもぐるりと変えてみたら
これがなかなか気に入っています。

こんな小さな家だけれど、見える風景が
変わるというのは良いもの。

特に今の季節は寒い時期からすると
考えられないほど光量が増えている
から、嬉しい。

今までは座っていた位置から斜めに
見えていたパティオは真正面に。
移動させたソファは真横から。

そうすると今まで隠れていた床や部屋の
壁が見えてきて、生活の動線も変わる
からちょっと新鮮。

東京の家に落ち着いてから一年半
経ちましたが、まだまだこれが、
私の生活スタイルと100%言えない。

毎日毎日、細かなことを修正しながら
理想の形に近づいていく作業が面白い。

でもこの理想の形は、年代により、
季節によりーもっと言えばその日に
よって変わっていくものでしょうね。

その中で少しずつ上を支える根を
張らせてゆくこと。
これは一生続くやり甲斐のあることで、
これが正真正銘の大人ってことなのかな
と思います。

試行錯誤はまだまだ続きます。。。



| gallerykai | くらし | 11:17 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
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ふきん好き
朝方まで降っていた雨も10時を回る
頃には上がったので、溜まっていた
布巾を洗ってズラ〜リと干しました。



自分でも呆れるほど布巾、手拭いの類
が好きなもので、旅先でも街中でも
近所へ買物出た時でもおっ!と目に
着くともう次の瞬間、手にしている
という・・・(笑)

奈良で暮らしていた時は、ちょっと
歩けば布巾に当たるわけで・・・という
のは冗談としても、洒落た布巾がそれは
それはもう沢山売られていました。
私が住んでいたのは三条通りにほど近い
ところでしたから観光客に向けて色々な
お店が置いていましたね。

奈良は昔から、蚊帳の特産地です。
ただ、今時、蚊帳を使う人はもう
ほとんどいないわけで、速乾性に優れた
蚊帳の転用として布巾が主流になった
のでしょう。

それこそ目に毒の世界で、ある日など
私が嬉々として
「◯◯の布巾買ってきた!」
と報告すると
相方は、

「布巾ジゴクだぁ」などと・・
勿論、冗談ですけど!言っていたもの
です。

まあ、私もこれだけ溜まってくると
いつか使われる日は来るのだろうかと
思っていましたが、東京に戻ってから
は、なかなか重宝しております。
特に京都の会などをする時のお茶タイム
には、お手拭きとして動員!数が要る
ので、助かっています。

こうしてパティオに干してある様を
見ているのもなかなか良いものです。

ちなみに我が家では洗面所やキッチンの
手拭きも全部手拭い、出掛ける時も
持参するため今は生活での必需品。

以前は気に入っている絵柄のものは
なかなか使えませんでしたが、今は
どんどんおろして使うようにして
います。
だってその方が仕舞い込んでいる
より断然、楽しいですから!

さて、夏に近づいてくると手拭い
がまた色々と出回ってまいります。

またまた悩ましい季節の到来です(笑)





| gallerykai | くらし | 21:24 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
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京都の日傘です
明日はいよいよ着付け教室の
第一回目です。一足お先に古河さんが
打ち合わせを兼ねてギャラリーに。

前にたまたま古河さんがお持ち下さった
日傘をブログでちらりとご紹介した
ところ、季節柄!?お問い合わせを
多く戴きましたので、今回、全種類を
お持ち戴いて写真を撮りました。
もしご興味ある方はメールでご連絡
ください。

和想庵製日傘
京都の職人による手作りの日傘です。
UV加工済。
フランス製の生地を使っています。

全長80cm







全長80cm










全長85cm








全長82cm







こちらからは生地は日本製になります。
どちらも全長80cm
























| gallerykai | くらし | 20:57 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
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寄せ集めでも
ここのところ、バタバタしてまして
珍しく中食的な食事が続きました。

でも、食いしんぼうといいましょうか、
食への執着が強いといいましょうか
一回でも残念な食事をするのが
いやな私にとっての強〜い味方は
やっぱり器です。




買ってきたコロッケだけでも
お気に入りのお皿に盛れば
なんだか良い感じです?

前の日に買ってきたお稲荷さん、
煮玉子、唐揚げも冷蔵庫にあった
キャベツをちぎってプチトマトを
添えたらなんとなしにまとまりました。
ちなみにお味噌汁も前日のお弁当の
残りを流用。

なんだか町外れの定食屋に入った気分
になって楽しい。




そういえば、毎日運んでもらっている
お弁当になかなか箸をつけない父も、
7寸皿にきれいに盛り付けてあげると、
「美味いのぉ〜」と言ってきれいに
食べていましたね。

やっぱり見た目は大事ですね。

スーパーで買ってきたお惣菜もぜひぜひ
お気に入りの器に盛りつけて、たまには
楽しくラクしちゃいましょう!







| gallerykai | くらし | 21:58 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
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雨上がりに
昨晩から降り始めた雨も昼下がりに
上がりました。

だいぶ暖かくなってきたから、これまで
寄り付かなかったソファに座れるように
なりました。

何しろ半地下は寒いので...
暖房が届かない地帯には近づかない
のです。

今日、何ヶ月ぶりかに腰を下ろすと
光の光線が差しこんできた。

ああ、今の季節はこんな風に。。

光と物が作る陰影はいつも私にため息を
つかせる。

刻々と変化する様は時の流れをちょっと
メランコリックに伝えています。






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母の日に
明日は母の日。
プレゼント、何にしようかなかなか
決まらない年がありますが、今年は、
見た瞬間、これだ!と即決しました。

盆栽。

これまでは鉢植えやフラワーアレンジを
贈ることも多かったのですが、
いくらお花好きといえど、年を取って
くると鉢植えの世話も大変、
フラワーアレンジはやがて枯れてしまう
からそれもちょっと残念...と思っていた
時に出会ったのがこちらです。



品種はボケ。コムズカシイ盆栽とは
違い、そう、苔玉的に気軽に楽しめる
盆栽です。

基本、盆栽なわけだからそう形が
変わることも無いはず。

かつて私なぞは、盛り上がって鉢植えを
買い込んできたはいいけれど、成長
し過ぎて、ベランダが収拾つかなく
なったという事態によく見舞われて
おりましたが、その心配も無いで
しょう。
お花が咲く楽しみもありますしね。

これは、先月末、地元で開催された
植木祭りで見つけましたから、今年の
母の日は余裕!

江戸時代植木職人の町だった駒込・染井
と今、「植木の里」として知られている
埼玉県の川口安行の「園芸つながり」
から生まれた共同企画のようでした。

この盆栽を作ったというおじさんの
その微に入り細に入ったお話からは
豊富な園芸経験の奥深さが窺えました
が、何でもその道では全国で80人という
プラチナという資格を持っている方
だそうで、ああ、やっぱり!

もうさすが!という感じです。

もう送るのはこれしかなーい!
というわけで、めでたく母の日の
プレゼントとなりました。

ちなみに相方はいたくこのおじさんに
感じ入ったとみえ、翌日も密かに
出掛けて行き、我が家にもゲット
してきたのでありました。
しかも2つ!



「園芸コツの科学」なる本まで
買い込んで熱心に観察しております。












| gallerykai | くらし | 22:46 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
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目白台散歩



連休の前半、今日はお天気が良いからと
久しぶりに古巣、目白台を歩いて
きました。

都電に乗って庚申塚から早稲田まで
移動し、神田川沿いをぷらぷら歩くと
左手に「胸突坂」が。。

本当はこのままお昼を食べに
「関口パン」に行く予定でしたが、
坂を見上げた途端、呼ばれちゃいました
ね。

以前、かなりひ弱だった私はこの坂を
上るのにもぜーぜー息も絶え絶え
でしたが最近はジムに通っている
成果なのか軽〜くクリアできたのが
密かに嬉しい。

坂の途中にある「関口芭蕉庵」にも
立ち寄り、新緑の紅葉を堪能しました。



溢れる木々の緑のグラデーションに
すっぽりと抱かれていると、ここが
東京であることを忘れます。

そうか、ここはなんて稀有な!
都心において、ビルが見えない・・

目白台に通っていた頃は、この風景
があまりに日常化してしまって
特に感興を覚えることも無かったような
気がします。
お店をやっていると、日々のことに
囚われてしまって、そこまでこの土地に
気持ちを委ねることが実は出来て
いなかったのかもしれません。

離れてみて初めて分かるってこと
多いですね。

世の中の流行にも捉われずにどっしりと
根を張った街並みに惹かれます。

お店を始めた時は、こんなに人通りも
無いところでと呆れられてしまうことも
多かったけれど、やっぱりここで
良かったのです。

ここしか無かったのだと今は、思えます。

新たな地点に来たのかな。

なんとなくこんなことを思える今が
嬉しい。

あの頃の日々に感謝を込めて。。。






久しぶりに関口パンを頬張る。
週末のお昼の定番でした。

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