お雛様
先日、友人のギャラリーに打ち合わせに伺ったら
奈良の一刀彫のお雛様が飾ってありました。

 
ああ、一刀彫。
 
私が奈良に住んでいた頃、奈良人形の専門店が
近所にあり、夕ご飯の買い出しにいく度、
その店の前を通っては、ウィンドウ越しに
覗き込んで、ため息をついていたものです。

 
いつかは!と思っているうちに
帰京となり、その願い叶わず。

 
その後悔と憧れの気持ちが
奈良で暮らしていた日々の追憶と
重なってちょっとしんみり。

 
そのつながりでいえば・・・
 
お昼を食べようと奈良まちの
古民家カフェの座敷に通された時のこと。

 
私は目を見張りました。
 
なんと両親が買ってくれたものと全く同じ
お雛様が飾られているではありませんか!

 
これには感動しました。
 
「この子供らしいお顔が好きなのよ。」
 
と母がよく言っていたあのお雛様たちと
ここで再会できるなんて!

 
探したら懐かしい画像が出てきました。









 
私が小さい頃、両親が買ってくれたそのお雛様は
京都のどこそこのものだとかで、店の名前も
もはや分からなくなっており、お雛様をお店で
目にする度に同じものは無いかと気をつけていました
が大人っぽい顔立ちばかりでついぞ見かけることは
なかったのです。

 
聞けばお店のオーナーの方が40年くらい前に
買ったものだそうです。

 
そんな話をFBで書いたら、
友人の一人から
 
「私の家のお雛様も同じです!」
 
とメッセージが入ったものだから
嬉しいやら驚くやら。

 
この時代に流通していたものなのかも
しれません。

 
あのお雛様たちも今となっては
誰も住む者のいない実家の箪笥の中で
ひっそりと時を過ごしているのだなと
思うと、胸の奥にツンと痛みが走ります。

 
発掘してこねばなりません。
 
そんなこんな思いを抱えながら打ち合わせを済ませて
家に帰ってくると、そうだそうだと、我が家も
お雛様を飾りました。

 
毎年お馴染み瀬戸の宮地生成さんの
陶雛は、極彩色の優美なお公家さま風とは
対極の、いぶし銀的なしぶいお雛様で、
私はそれがとても気に入っています。

 
いつもそこに香川の「かがり手まり」を一緒に
飾るとたちまち春めいて、その場が
生き生きと華やぎます。

 
桃の節句は、甘酸っぱい少女の頃に
かえる特別な日なのですね〜。


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