ギャラリ−KAI
こんにちは!ギャラリーKAIです。
陶器、磁器、ガラスのうつわなどを扱っています。
2008年末まで東京は文京区目白台で営業しておりました。
この度、豊島区の自宅でギャラリーを再開しました。
どうぞよろしく!
陶器、磁器、ガラスのうつわなどを扱っています。
2008年末まで東京は文京区目白台で営業しておりました。
この度、豊島区の自宅でギャラリーを再開しました。
どうぞよろしく!
2016.09.16 Friday
新制作展へ
昨日は国立新美術館へ。
彫刻家・雨宮透さんからご案内を戴き
「新制作展」を観に足を運ぶのが
ここ数年恒例となっています。
「新制作展」を観に足を運ぶのが
ここ数年恒例となっています。
会場に並ぶあまたある作品を観ていくと
「彫刻」と一口にいってもその素材、手法は
さまざま。
「彫刻」と一口にいってもその素材、手法は
さまざま。
ブロンズ、石膏、テラコッタ、木、漆・・。
平面の絵画と違い、三次元空間に物体として
目の前に存在する彫刻は、具象、抽象かかわらず
時にはこちらの心をえぐるほどの強烈な存在感を
もって迫ってきます。
目の前に存在する彫刻は、具象、抽象かかわらず
時にはこちらの心をえぐるほどの強烈な存在感を
もって迫ってきます。
毎年、見続けていくと、去年の作風から
明らかに変化している作家や、
フィギュア的人体像なども
加わり、時代の変化を体感できて面白い。
明らかに変化している作家や、
フィギュア的人体像なども
加わり、時代の変化を体感できて面白い。
特に今年は第80回という区切りの年でもあり
いつにもまして力作が揃っていました。
いつにもまして力作が揃っていました。
初日ということでギャラリートークが開催され
作家の生の声を聴くことができるのも
とてもありがたいこと。
作家の生の声を聴くことができるのも
とてもありがたいこと。
その中で印象に残った人がいました。
マイクを向けられた彼は、
しばし間を置いた後で、
やっと二言、三言。
しばし間を置いた後で、
やっと二言、三言。
絞り出すようにして発された言葉には
体裁を巧みに繕うことを知らない
無垢の魂が宿っているようで
私にはとても尊く見えました。
体裁を巧みに繕うことを知らない
無垢の魂が宿っているようで
私にはとても尊く見えました。
おそらくここに出品している作家誰もが
対峙しなければならないクリエイティブと
生活の両立。
対峙しなければならないクリエイティブと
生活の両立。
そこには血の滲むような毎日が
折り重なっているはずで、
折り重なっているはずで、
彼も週5日運送会社で働いているという。
でも、そんな「苦」をこちらに微塵も感じさせる
ことなく、その人は清々しく、
作品は美しい気に満ちていました。
ことなく、その人は清々しく、
作品は美しい気に満ちていました。
他にも、搬入と同時に力尽きて倒れてしまったという
若者。
若者。
何十年も新制作に応募し続けやっと入選した
という気が遠くなるような時間を積み重ねてきた人。
という気が遠くなるような時間を積み重ねてきた人。
美術館で学芸員をやりながら、巨大なテラコッタを
焼き続けているという人。
焼き続けているという人。
誰も知らない秘密基地のようなアトリエで
ひたすら女体を彫り続けているという人の作品は
その彫りの一筋一筋に、得体の知れない執念を感じます。
ひたすら女体を彫り続けているという人の作品は
その彫りの一筋一筋に、得体の知れない執念を感じます。
彼らを突き動かす情熱、原点とは一体なんだろう。
そんなことも、彼らの言葉を聞いていると、
それは大仰な使命感だとか概念ということではなく
子供の頃、いつも通っていた田んぼの畦道に
映った自分の影や
映った自分の影や
夜の闇がいつもの風景を妖しさに変えた瞬間の
心のざわめきだとか
心のざわめきだとか
イタリアの大理石を掘るために
移住してしまうくらい、石が好きだからだとか
移住してしまうくらい、石が好きだからだとか
大好きなダンスの、一瞬の動きを刻みとめてみたかった
とか・・・
とか・・・
生を受けてから、連続して、そうこの一瞬一瞬にも
自分自身に刻み込まれていく「痕跡」を、アウトプットしたい。
自分自身に刻み込まれていく「痕跡」を、アウトプットしたい。
それを発露する一つの方法が彫刻で、ごくごく
自然な行為なのだろうと思ったのでありました。
自然な行為なのだろうと思ったのでありました。
そして、いよいよ。
雨宮さんの作品にたどりついた時
何かとてつもなく懐かしい場所に帰ってきたような気が
しました。
しました。
色々な作品を見て目も頭もいっぱいいっぱいに
なっているところで、一気にすーっと腑に落ちる感じ。。
なっているところで、一気にすーっと腑に落ちる感じ。。
いつも私が雨宮さんの彫刻と一緒に
暮らしているからということもあるだろうけれど
暮らしているからということもあるだろうけれど
いつでもどこでも何か揺るぎないものを
私に手渡してくれる。
私に手渡してくれる。
私はそんな安堵感に包まれながら、大きくため息をつくと
美術館を後にしました。
美術館を後にしました。
外に出ると、すっかり日は暮れてしまい
群青色の空は、街のネオンのまばたきに
群青色の空は、街のネオンのまばたきに
霞んでいます。
今日は月が見れるのかな。
涼しい風に身をまかせながら帰途についたのでした。
雨宮透さんの作品展の様子はこちらからどうぞ →
2013.11.12 Tuesday
「雨宮 透 作品展」 終了しました。
2週間の展示を終え、無事に雨宮透さんの作品展は終了いたしました。
期間中、多くの方にお越し戴きどうもありがとうございました。
「暮らしの中に彫刻を」
今回の展示会を通じて少しでもこのことがお伝えできていたら嬉しいです。
思えば、雨宮さんとのご縁は相方の学生時代に遡ります。
それから長い年月を経て、今、ここにこうしていることの醍醐味と感動を改めて味わっています。
深い感謝の気持ちを込めて・・・。
期間中、多くの方にお越し戴きどうもありがとうございました。
「暮らしの中に彫刻を」
今回の展示会を通じて少しでもこのことがお伝えできていたら嬉しいです。
思えば、雨宮さんとのご縁は相方の学生時代に遡ります。
それから長い年月を経て、今、ここにこうしていることの醍醐味と感動を改めて味わっています。
深い感謝の気持ちを込めて・・・。
2013.11.05 Tuesday
「雨宮 透 作品展」 開催中です
今日は作品の一部をご紹介します。
「漣」
「眺」
「春」(彫刻)・「素・礎・塑 I」(ドローイング)
「冬の少女」
「漣・2012」 レ リーフ
「白いかけら」
「わが家のレモン」(ドローイング)
2013.10.31 Thursday
雨宮透さん在廊日のお知らせです
「雨宮 透・作品展」、大変ご好評を戴いています。
そして、山形へ帰られた雨宮さんから先程嬉しいお電話が!
11月8日(金)・9日(土)・10日(日) の3日間、ギャラリーに
在廊して下さることになりました!
雨宮さんご本人に作品のことや彫刻のことなど直接お話を
うかがえる貴重な機会と思います。
それで、すっかり弾みがついてしまった私たち。
今日は夜なべをしてディスプレイをちょっといじりました。
うーん、ますます素晴らしい!!
・・・と思っています(笑)
皆さんのお越しを楽しみにお待ちしています。
2013.10.27 Sunday
雨宮 透展 始まりました
台風の接近に伴い土曜日は朝から雨が降り続き気が気でない初日の
スタートとなりましたが、午後からお天気も回復し、3時からのお話会には
多くの方にご参加戴き、盛況となりました。
最初に簡単に雨宮さんのプロフィールをご紹介した後、主だった作品の前で
雨宮さんに解説して戴きました。
作品をどのような思いで作っているのか
山形という地で作ること
制作過程、技法の説明
などなど・・・。
お話は多岐にわたり、皆さん熱心に聞いてくださいました。
ギャラりートークの様子です。
作品を前に直接作家から話を聞くことの醍醐味を先日の新制作展で味わっていた
私は一人でも多くの方にこのエキサイティングな体験をして戴きたいと思って企画しました。
彫刻はその作り方を含め、分かりにくいというイメージがあるかと思いますが
ギャラリートークでちょっとでも新しい世界が覗けたら、楽しいことがもっと増える・・・。
そんなきっかけとなってもらえたら嬉しい限りです。
お足元の悪い中、ギャラリーにお集まり下さった皆様、本当にありがとうございました。
さて、今日は朝から爽やかな秋晴れの空が広がっています。
どうぞお散歩がてらゆっくりお出かけください。
雨宮透 展10月26日(土)〜11月10日(日)まで (火)休み
雨宮 透 さんです
2013.10.16 Wednesday
雨宮 透作品展に向けて
我が家では、週末、26日から始まる雨宮透さんの作品展準備に着手し
ディスプレイを7割方やりました。
このペースは何とも珍しいことで、作品を既に送って下さった
雨宮さんには感謝するばかり。。
この度はデッサンも多くありますので、額を飾ることが
できるように・・相方が奮闘中!
それにしても・・・
彫刻作品を飾ったのは初めてなのですが
作業途中に何度も手を止めて
「いいね〜」
「いいねえ〜」
二人でしばし感動しては
また始めるという繰り返し。。
これは新鮮な体験でした。
なんといいますか・・・
彫刻を置くと
空間に深みと奥行きが生まれ、
以前からそこにあったように
すっかり部屋に溶け込んで
より自分の家が地に着いたかのように
感じられるのです。
こんな感覚は初めてのことで、新鮮です。
これからどんな風に部屋が変わっていくのだろう。
得がたい時間を味わいたいと思います。
2013.10.15 Tuesday
メールマガジン第105号を発行しました。
この三連休、皆様はどう過ごされましたか?
暑さもやっとおさまり、気持ちの良い行楽日和でした。
と思いきや、台風が東京に接近しつつあります。
どうぞ皆様、気を付けてお過ごしください。
本日メールマガジンを発行しました。
10月26日から始まる雨宮透さんの作品展について
ご紹介しています。
下記からどうぞ。
メールマガジン第105号
配信ご希望の方は、メールアドレスをご連絡ください。
毎号お送りします。
2013.10.06 Sunday
10月の展示会のご案内です
山形県在住の彫刻家・雨宮透さんの作品展を行います。
雨宮 透 作品展
日時:2013年10月26日(土)〜11月10日(日)(10/29,11/5休み)
12時から18時
場所:ギャラリーKAI
初日26日(土)午後3時から雨宮さんによるお話し会いを開きます。
お気軽にご参加ください。
彫刻作品は、どちらかといえば公共の場所にあるもので
私たちの生活空間の中であまり馴染みの無いものかもしれません。
でも、部屋に一つ置いてみるだけで
それが安らぎの場になったり
心の拠り所となったりする。。
暮らしの中の彫刻をぜひ、感じ取って戴ければと思います。
追々、メルマガ等でまたご案内してまいります。
まずはお手元に届くDMをご覧戴きましたら嬉しいです。
当ギャラリーは自宅のため、住所は公開しておりません。
DMをご希望の方はお手数ですがご住所、お名前等ご連絡ください。
お送りします。